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読書日記

【読書手帖】再読 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

投稿日:2016年12月1日 更新日:

dokusyo

 

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が1985年に刊行され、当時ハードカバーで読んだものの、その後文庫化されて今家にあるのは文庫版の上下巻。

 

文庫版が発売されたのは1988年だから今から28年前のこと。以来何度となく読み返しているから、正確には「再読」ではなく「再々々々々・・・読」になります。

 

読んでいる時の自分の精神状態や置かれた状況、また年齢を重ねて経験をしてきたせいか、読むたびに新鮮で、また読むたびに新しい発見がありますね。

 

余談ですが、今は「世界の終わり」と入力検索すると「SEKAINO OWARI」の方が出てくるのですね・・・時代だなぁ。

 

何度読んでも引き込まれる

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は村上春樹の初の書き下ろし小説で、4作目となる長編小説だそう。初期に分類される作品です。

 

私は昔から村上春樹の大ファンですが、短編やエッセイ・翻訳、・ノンフィクションもいいですが、やっぱり私は村上さんの長編小説が大・大・大好物。

 

その長編小説の中でもこの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は1、2を争うほど好きな小説です。

 

一番好きなのは「海辺のカフカ」、しばらく間があいて好きなのは「スプートニクスの恋人」。要はこれとカフカがダントツに好き、ということです。

 

村上作品の全てに入れる事ですが、どの作品も「音」や「におい」をリアルに感じられます。
この小説の中で描写されるボブ・ディランの音楽、やみくろが近くにいる時の音やにおい、太った娘のメロンの香りの香水など、リアルに想像ができます。

「ノルウェイの森」・・・ビートルズ
「ねじまき鳥クロニクル」・・・ロッシーニの泥棒かささぎ
「海辺のカフカ」・・・ルービンシュタイン=ハイフェツ=フォイアマンのトリオ
「1Q84」・・・ヤナーチェックのシンフォニエッタ  など

 

さて「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」ですが、読み終わった後も深い余韻に浸れる小説です。何度も何度も読み返しているのに、まるで初めて読んだかのような静かな感動の中で、夢を見ているような気分になります。

 

「私」の中にある「高い壁のある世界」。
これはある意味では私の中にもあり、それが人と上手に関われない・関わりたいと思えない理由の一つかも・・・なんて思ったり。

 

読み終わった後、なかなか現実世界に戻ってこられないのがこの本の唯一の欠点かも?

 

とにかく圧倒されます、文章の力に。
かなり長い本ではありますが、終わりに近づくにつれ寂しくなってくるほど。

 

何度も書いていますが、初めて読むのではなく何十回目であっても。やれやれ。

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